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主な膝のスポーツ障害とスポーツのケガの分類(スポーツ障害・スポーツのケガシリーズ5)
主な膝のスポーツ障害とスポーツのケガの分類
膝のスポーツ障害とスポーツ外傷
1.オスグッド病(オスグッド・シュラッター病)
成長期に多い障害で、膝のお皿の下(脛骨粗面)が引っ張られて炎症や隆起が起こる。ジャンプやダッシュが多い競技(サッカー、バスケ、バレー)で発症しやすい。
2.ジャンパー膝(膝蓋腱炎)
繰り返すジャンプ動作で、膝のお皿とすねをつなぐ腱が炎症を起こす。バスケットやバレー選手に多い。
3.ランナー膝(腸脛靭帯炎)
長距離ランナーに多く、太ももの外側の靭帯が擦れて炎症が起こる。走ると膝の外側に痛みが出るのが特徴。
4.半月板損傷
膝をひねったり衝撃を受けたりして、関節のクッション役である半月板が傷つく。スポーツだけでなく日常生活にも影響しやすい。
5.前十字靭帯損傷(ACL損傷)
急な方向転換やジャンプ着地で損傷しやすい。サッカー、バスケ、スキーなどで多く、競技復帰まで長期のリハビリが必要になる。
6.内側側副靭帯損傷(MCL損傷)
タックル等の膝の外側から内側へ力が加わる衝撃や、足を滑らせ側方転倒することで損傷しやすい。軽傷でも内側半月板や前十字靭帯の合併損傷の可能性もある
スポーツ障害とスポーツ外傷の予防・対策のポイント
- 運動前後のストレッチを行う事※30分以上目安
2.筋力トレーニングで膝を支える太もも、股関節、体幹をバランスよく鍛える。
3.運動フォーム改善する
4.練習量や強度をコントロールしてオーバーユースしないように休養をしっかり取る。
5.早めのケアをする。少しの違和感でも放置せず、アイシングや専門家のチェックを受ける。
特に多いオスグッド病とジャンパー膝についての比較
スポーツをしている学生や社会人に多くみられる膝のスポーツ障害の痛み。
その代表的な障害が「オスグッド病」と「ジャンパー膝」です。どちらも膝周囲に痛みが出るため混同されがちですが、原因や痛む部位、治療方法に違いがあります。
オスグッド病とは?
特徴
成長期(小学校高学年〜中学生)に多く発生
膝のお皿(膝蓋骨)の下にある「脛骨粗面(けいこつそめん)」が徐々に突出して痛む。
サッカー、バスケットボール、バレーボール、陸上など、ジャンプやダッシュの多い競技に多発
原因
大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)が繰り返し強く収縮することで、膝のお皿の下にある骨の付着部(脛骨粗面)を引っ張り炎症が起き、骨端線(骨が成長する部分)の骨変形が形成されます。※成長期は骨が未成熟なため負担に耐えられず、突出や痛みが起こります。
症状
膝のお皿の下(脛骨粗面)が腫れて出っ張り、炎症症状が起こる
走る、ジャンプする、しゃがむ、膝をつくと強い痛み
安静にすると楽になるが、繰り返し再発しやすい
ジャンパー膝とは?
特徴
成長期〜成人まで幅広く発生
膝蓋骨の下(膝蓋腱)が炎症を起こす障害。
サッカー、バスケットボール、バレーボール、陸上など、ジャンプやダッシュの多い競技に多発
原因
ジャンプや着地動作の反復動作を繰り返すことで、膝蓋腱(膝のお皿と脛の骨をつなぐ腱)に大きな負担がかかり炎症が生じます。
症状
膝蓋骨の下(やや中央寄りの膝蓋靭帯及び膝蓋骨周囲)がズキズキ痛む
動き始め・運動中・運動後に痛みが出る
悪化すると歩行や階段昇降も困難になる
原因と治療と対策
両者に共通する原因は、
・日常生活の姿勢
・ストレッチ不足(運動前後)
・運動フォーム
・靴の不具合
・オーバーユース
・休養不足
です。
予防対策
アイシング:炎症や痛みが強いときに有効
ストレッチ:腰股関節周囲・大腿四頭筋・ハムストリングスを中心に柔軟性を高める
テーピング・サポーター:膝への負担を軽減
電気治療・手技療法:専門家によるメンテナンス・炎症や緊張を抑え、疲労回復を促進する
運動指導:正しいフォームや負担を避ける練習方法のアドバイスを受ける
成長期の子供の場合は「無理をさせない」【原因を理解させる】ことが大切です。
同じ子供で同じようにクラブで運動していて、同じ運動量なのに、【なぜ、うちの子供だけ?】と思いませんか?
発生原因を【運動のし過ぎ】軽視すると慢性化し、同じ痛みを繰り返すことになります。そうなるとスポーツを継続し楽しむことが難しくなる場合もあります。
まとめ
・オスグッド病:成長期に多く、膝下の骨が出っ張り痛む
・ジャンパー膝:年齢を問わず、膝蓋腱に炎症が起こる
・どちらも【オーバーユース】【日常生活姿勢】【ストレッチ不足】が原因
・原因を知り、早めの治療と適切なケアで改善消失は可能
・膝の痛みは我慢せず、早めに専門家に相談する。
当院ではスポーツ障害の施術やリハビリ、再発予防までサポートしていきます。
まずは【なぜ膝のスポーツ障害が起こってしまったのか?】の発生原因を理解することで、再発しないでスポーツで活躍ができるようにしてもらいたい!
花月接骨院(さいたま市緑区原山)に、スポーツ障害でお悩みの方はお気軽にご相談ください。