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起立性調節障害に酸素カプセルは有効か?
起立性調節障害に酸素カプセルは有効か?
起立性調節障害とは?
・朝なかなか起きられない
・目が覚めても頭痛や腹痛
・起床時時間が経過しないと食事が無理
・午前中は気分が悪く、午後は改善し元気
・夜なかなか眠れない
・立ち眩みを起こしやすい
・入浴中気持ち悪くなる
・動くと動悸・息切れ
・顔色が悪い
・倦怠感、疲労感
・乗り物酔いしやすい
・失伸
上記のような症状が、お子様にみられる場合、もしかしたら【起立性調節障害】が発症している可能性があります。
起立性調節障害とは、どのような病気なの?
起立性調節障害は、自律神経の乱れによっておこります。自律神経とは、自分の意志でないところで人間の生命維持活動をつかさどる為に、自立して活動する神経です。
その自律神経には、交感神経(活動)と副交感神経(休息)の2本の神経から成り立ちます。
その脳の自律神経中枢の機能が、何らかの原因により機能が崩れ悪くなると、全身の血液の流れを調整が不安定になり、起立していることにより血液循環が重力等の影響を受け脳への血流量が減少し酸欠状態になり、下半身では血液が貯留してしまい、様々な自律神経支配下において影響のある多彩な症状が出る病気です。
自律神経は、全身の血液調整機能にとても深い関係があるということになりますね。
どのような症状なの?
起立時に脳血流が低下する為に、立ち眩み・めまい・ふらつき・頭痛・不良気分・倦怠感・同期・腹痛・食欲不振・失神・睡眠障害などがあります。しかし午前中にこの症状が出ているのですが、午後になると快復し元気になるので、学校嫌い・なまけ病と誤解をされやすい症状とも言えます・
原因は?
自律神経の機能障害が主原因ですが、その自律神経のバランスを崩し要因として、
・季節・気候的要因
・筋成長、骨成長、血液循環力低下による(身体成長バランスの低下)
・心理社会的ストレス
・日常生活リズムの乱れ
発生年齢層&発症するとどうなるの?
小学校高学年から中学生に発症する頻度が高く、中学生になると約1割に存在すると言われています。
その結果、遅刻や欠席が増え、さらに不登校になる事もあります。
心理社会的ストレスが原因が多くあると、早く元気になろうと思う真面目で素直な子供ほど、期待に応える為に頑張ろうとするあまりストレスがさらに加わり治りにくくなる傾向もあるようです。完治には治療以外に心理社会的ストレスを解放してあげるようなことも必要になると言われてます。
どうなると起立性調節障害と診断される?
10分以上の臥床後、安静時の血圧・脈拍測定し、起立後の血圧低下からの回復時間、その後10分後迄血圧・脈拍を測定する新起立試験等により検査され診断されます。
起立性調節障害と判断の前に大切な事は?
起立性調節障害は自律神経による機能的な障害による疾患です。
まずは、器質的(臓器)疾患が原因ではないものか?しっかりと検査を行う事が大切。
脳・臓器に異常がなければ、起立性調節障害を疑い検査や治療を進めていくようにしてもよいかもしれません。
4つの起立性調節障害の分類
- 起立直後性低血圧
起立直後に血圧低下が起こり、回復に時間がかかるタイプ
- 体位性頻脈症候群
起立後の血圧低下はなくて、心拍数が以上に増加するタイプ
- 血管迷走神経性失神
起立中に急激な血圧低下が起こり、失神するタイプ
- 遷延性起立性低血圧
起立中に徐々に血圧低下が進み、失神するタイプ
と分類されています
治療はどのように進む?
上記のような原因を考えると、治療方法として多く用いられているのは、
・疾患に対しての十分な説明
・生活面指導
・学校への対応
・薬物療法
・環境調整
・心理面への対応など
簡単に治療をまとめると、原因が血圧を司る血流原因(血圧)となることから、
安定した血液循環にする為に、規則正しい生活(自律神経)、適度な運動(筋肉量増加させ筋肉ポンプ作用強化)、水分+塩分等の栄養バランス(血流改善)を心がける事が望ましそうです!
酸素カプセルの効果は?
酸素カプセルは気圧をかける事により、溶解型酸素を体内に溶け込ませることにより、静脈・リンパの流れを促進させ、成長ホルモン(IGF-1)を増加させ、通常呼吸の約2倍の酸素量を摂取が可能のデーターがあります。
期待できる酸素カプセル効果
・疲労回復効果⇒乳酸・疲労物質を分解除去
・基礎代謝UP⇒ATP(アデノシンサンリン酸)生成増加
・血流改善⇒溶解型酸素により、毛細血管血流改善
・回復力UP⇒筋肉・靭帯・骨折の回復の為に必要な【線維芽細胞】生成に必要な
ATPが増加するので、早期快復力UP可能
・脳の働き活性化⇒脳にしっかり酸素を供給
・バイオレオロジー効果⇒全身に均一の圧力をかける事により骨格・筋肉のバランスを整え本来の形に戻す効果
気圧と人間の身体の調子の関係性
気圧は自律神経に大きく関係するもので、わかりやすく言えば台風が近づくと、頭痛・ままい・吐き気・古傷が痛むなど、低気圧(大型台風で0.95気圧前後)で体調は不調になりやすいです。そして高気圧(晴天)だと、皆さんも気分も体調も調子が良くなる経験がありますよね?
酸素カプセル(高気圧環境)で、睡眠(休養)、酸素摂取をするという事は、体調を整え本来の生命維持機能(自律神経バランス)を取り戻すには、とても期待しても良いと思います。
また当院では、自律神経バランスを整える治療や睡眠改善提案も行っています。
お子様の起立性調節障害にお悩みの保護者様は、是非ご相談下さい。
※起立性調節障害で酸素カプセルを試してみたい方へ
1回/60分の利用で、安静生活時では、72時間程度、溶解型酸素は体に溶け込んでいる状態となります。まずは、5~10回程度、定期的利用することをお勧めします
おまけ。。。
自律神経を整える栄養素と摂取方法
・GABA(γ-アミノ酪酸) 1日/30~100mg※神経伝達部室
例 中玉トマト(1個/40~60mg)
・タンパク質(ビタミンB6)※代謝量増加
例 ニンニク・魚(鮭・味・サンマ・カツオ)・ひれ肉・ささみ
・ビタミンD※自律神経だけでなくカルシウムや骨代謝に必須
例 きくらげ、シイタケ(キノコ類)、ししゃも、しらすなど
・トリプトファン※脳内ホルモンのセロトニン増加 (三大神経伝達物質の一つ)
例 豆腐・味噌などの大豆製品。チーズ・牛乳・ヨーグルト・ミルクココアなどの乳製品
さらに炭水化物とビタミンB6を一緒に取るとトリプトファンの合成促進される
好き嫌いなくしっかりと食事する事も重要ですね!!