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オスグットの根本治療はできるのだろうか?痛みの再発を繰り返していませんか?
『オスグット』を完治させるために考えることは?
オスグット(成長痛)とは?
オスグットは、正式名称を『オスグット・シュラッター病』と言います。アメリカの外科医オスグット氏とスイス外科医のシュラッター氏が、この膝の痛みの症例を学会に報告したことから名つけけられました。
どのような症状なの?
成長期(9頃~15歳頃)の子どもが、膝の膝蓋骨の下部3~8cmに付近に、圧痛・熱感・膝屈曲時などに痛みが出る症状です。
一般に説明されるオスグットの原因は?
整形外科や普通の接骨院で話される原因は、『大腿部筋肉が膝蓋骨をくるみ膝蓋靭帯となり付着する部分の脛骨粗面に引っ張られる負荷が掛かる為に、発症する痛み』と説明されます。
・脛骨粗面部に、骨が成長(造骨)する骨端線という機構がある為、大腿部筋から膝蓋靭帯に強い牽引力(引っ張られる力)が作用
・骨の成長と周囲の筋肉の成長のバランスがうまく取れていない事。
・筋肉に膝を支える強度と柔軟性がない事。
・スポーツなどの運動を過度に行う事、
・上記の原因で、大腿四頭筋が付着する脛骨粗面部に負荷(牽引力)が掛かり、骨端線部で骨軟骨組織が徐々に隆起してしまうと、強い痛みと変形がおこり、オスグットと診断されます。。
治療してもオスグットの痛みはなぜ繰り返す?
多くのオスグットの治療を繰り返している方は、安静指示とストレッチ指導、膝周囲に電気治療や超音波治療、マッサージなどだけの治療や診察を受けていませんか?
オスグッドは成長期が落ち着くまでの数年間は治療をしながら痛みを繰り返すのは仕方がない!とか、運動のやりすぎです!とか言われていませんか?
そのオスグットの治療方法は完治させるものでしょうか?
治療を受けたり、安静にして、運動量を減らしたりしても、なぜいったいなんで繰り返すのでしょうか?
その治療の考え方で本当に良いのか?そのような気持ちでこのブログを見ている方もいらっしゃるかと思います。
確かにオスグットは、運動を休止すれば痛みの症状は緩和傾向に向かいます。
しかし運動を再開すると再発してしまい、安静治療⇒消失⇒運動再開を何度も繰り返す。そしてさらに悪化、脛骨粗面部が隆起、剥離の症状となってしまします。さらに数年かけて、見事に膝下が大きく凸になり成長期が徐々に落ち着いてくると症状は治まる。
『安静治療⇒消失⇒運動再開を何度も繰り返す』これでは治療とは言えないです。。。痛みが治まるまでの期間の対処療法としか言えません。
オスグットが発症する原因と再発を繰り返す原因の考察
オスグッドの原因が、本当に運動のやりすぎと考えてみると、同じ少年団でスポーツをしていて同じ運運動量でも、オスグットを発症する子としない子が存在します。また学校体育レベルで、そんなにスポーツをしていない子供でもオスグットを発症する子もいます。不思議な話です。
骨の成長にその周囲の筋肉の成長が追いつかない?⇒栄養バランス
筋肉に強度と柔軟性のバランスがとれていない?⇒ストレッチ&筋トレ
スポーツなどの運動を過度に行う?⇒オスグットの痛みと、うまく付き合いながら運動をする?
遺伝的なもの⇒あきらめ
この考えだけだと、オスグットは繰り返すだけ。
ストレッチをして良くなったという症例は、ほとんど見たことがありません。筋肉の柔軟性を高める事には間違いないのですが、それ以外の問題を大きく見落としているから、オスグッドが難治性・反復性のスポーツ障害となってしまう原因です。もちろん運動量も練習内容も運動動作の確認も大切ですが、スポーツをしている以外の時間に原因は?も考えなければ本当の原因は見つからないのです。
繰り返さないための原因の考え方は?
オスグットの原因は膝周囲だけではない!という考え方が重要です!
そこから膝以外の原因を見つけていけば、反復性のオスグットで悩まないですむようになるはずです!
膝以外の原因とは?
1.姿勢※日常生活時の座位姿勢は歩行姿勢
2.足のアーチや足関節&股関節の硬さ※足底筋の状態や靴、近接関節の柔軟力
この2点は、オスグットを根治させる重要点と2ポイントと考えます。※その他の原因ももちろんあります。
- 立位姿勢で骨盤(猫背・平腰・反り腰)ではないですか?座位姿勢で骨盤後傾して背中が丸くなっていませんか?このような骨盤姿勢だと、日常生活中に、大腿4頭筋が常に牽引力が働く状態になります。
- アーチには、『姿勢保持』『衝撃吸収』『歩行推進力』『バランス力』がありますが、姿勢原因や靴により、大腿筋群や下腿筋群・足底筋群の筋緊張(筋疲労)が出現する事により下肢筋群に常に牽引力が働くことになります。
治療方法は?
オスグット発症した時には、もちろん安静期間は炎症を取るために重要です。安静にして痛みが取れても、上記の原因を改善してあげないと繰り返す事になります。このことを知っているか知らないかで、オスグットに対しての治療方法が大きく変わる事になります。オスグットは安静やストレッチだけでは繰り返してしまう可能性が高い事。オスグットは運動しすぎだけが原因ではない事。
オスグットを完治させるためには、姿勢指導とそのオスグットの発生原因を考えた治療が大切となります。
この子のオスグットの原因はどこからだろう?と相談されたい時は、お気軽に当院まで治療に来てください。
オスグットの治療は少ない来院回数で完治させて、スポーツをしても繰り返さない治療方法が一番良いかと思いませんか。。。
オスグットの最も効果のある治療方法とは、実は治療よりも日常生活行動や姿勢改善のアドバイス(スポーツ指導含む)の方が大切かもしれません。
もちろん当院は指導だけでなく
『羽田野式ハイボルト治療』
『ショックマスター治療』
『ARM整体療法』
『無痛揺らし療法』
など、オスグットやシーバー病の治療方法は、どこよりもしっかりと対応できます!お気軽にご来院下さいませ。
セルフで出来るオスグット予防方法
・正しい座り方
・正しい歩き方
・原因となっている筋肉を考えたストレッチ
・姿勢を作る体幹の筋肉(腸腰筋群)を強化する
です。
オスグット治療のご相談随時受付致します